NEC Express5800/S70タイプRBにScientific Linux 6.0を最小構成でインストールしたときのメモです。
参考:Scientific Linux - Installing SL6
そろそろRHEL6にも慣れておきたいところですが、Linux Daily Topics:2011年5月17日 CentOS 6.0は本当にリリースされるのか?─メイン開発者の離脱が意味するメッセージ|gihyo.jp … 技術評論社によるとRHEL6クローンとしてはScientific Linux 6.0が有望そうなので試すことにしました。
インストーラをCD-Rに焼く
SL-60-x86_64-2011-03-03-boot.isoをダウンロードしてCD-Rに焼きます。Windows 7だとエクスプローラでISOファイルを選択してポップアップメニューの[ディスク イメージの書き込み]でOK。
CD-Rでブート
CD-Rからブートしてインストーラを実行します。テキストモードだとネットワーク設定やインストールするパッケージ選択が出来ないので、グラフィカルモードにします。グラフィカルモードでもキーボードだけで操作可能です。
インストール方法の選択
Scientific Linux - Installation Method画面では[URL]
を選択し、ftp://ftp.riken.jp/Linux/scientific/6.0/x86_64/os/
と入力します。この時点ではキーボードが英語配列として認識されています。:はSHIFT+;、_はSHIFT+-で入力します。
ネットワーク設定
最小構成だとDHCPクライアントがインストールされないので固定IPの設定を行う必要があります(サーバーなのでどのみち固定IPにするわけですが)。
Scientific Linux - Hostname and Network画面では[Configure Network]ボタンを押し、以下のように設定します。各IPアドレスとネットマスクは実際の環境に合わせて設定してください。
[Network Connections]画面
[Wired]タブに移動。
[Configure Network]画面
[IPv4 Settings]タブ
Method: Manual
Address: 192.168.11.103
Netmask: 24
Gateway: 192.168.11.1
DNS servers: 192.168.11.1
[IPv6 Settings]タブ
Method: Ignore
IPv6はとりあえず使わないので無効にしようとして上記の設定にしていますが、これが正しい方法かは不明です。今後調査予定。
インストールタイプとパッケージ選択
Scientific Linux - Installation Type画面では画面上部のリストでMinimal
を選択し、画面下部のCustomize Now
ラジオボタンを選択して[Next]
ボタンを押します。
Scientific Linux - Package Group Selection画面では全てのチェックを外して[Next]
ボタンを押します。
参考:生成されたネットワーク設定ファイル
/etc/sysconfig/network
NETWORKING=yes
HOSTNAME=sunshine103
GATEWAY=192.168.11.1
/etc/sysconfig/network/ifcfg-eth0
DEVICE="eth0"
BOOTPROTO=none
IPV6INIT=no
IPV6_AUTOCONF="yes"
NM_CONTROLLED="yes"
ONBOOT="yes"
HWADDR=XX:XX:XX:XX:XX:XX
TYPE=Ethernet
IPADDR=192.168.11.103
PREFIX=24
GATEWAY=192.168.11.1
DNS1=192.168.11.1
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=yes
NAME="System eth0"
UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
IPADDR
とUUID
の値は伏せています。
インストール時にネットワーク設定を忘れた場合は、インストール完了してリブート後に上記のようにファイルを書き換えて(UUIDは不要)以下のコマンドを実行すればOKです。
service network restart
各設定項目については8.2. Interface Configuration Filesを参照。