2組のリカバリーディスク
UL80AGでは初めて使うときにリカバリーのDVDを作成するよう促されます。これで作成したリカバリーディスクと付属のリカバリーディスクでそれぞれリカバリーして違いを調べてみました。
ちなみに、後からリカバリーディスクを作る場合は
[スタートメニュー]→[すべてのプログラム]→[ASUS Utility]→[AI Recover Burner]
でいけるようです。空のDVDが4枚必要と言われますが実際には3枚ですみました
(たぶんMS-Officeプリインストールモデルだと4枚なのでしょう)。
作成したリカバリーディスクを使ってリカバリー
作成したリカバリーディスクで起動するとリカバリーが始まります。メディア交換指示に従って2枚目、3枚目を入れていきます。3枚目が読み終わるとここまでの所要時間が表示されます(約30分でした)。
次に"ASUS Preload Wizard"というダイアログが表示されます。ドロップダウンで[Japanese (日本語)]を選択し[次へ]を押します。
[Recovery WizardはASUS製ノートパソコン専用です。…]の画面が表示されたら[次へ]を押します。
次は「以下のオプションから1つ選択」の画面です。選択肢は以下の3つ。
- HDDの1つめのパーティションに対して、Windowsリカバリーを実施します。
既存のパーティションテーブルの1つめのパーティションにWindowsをリカバーします。
- HDDを新たに1パーティションで管理し、Windowsリカバリーを実施します。
一旦パーティションを全て削除し、ハードディスク全体をCドライブにしてそこにWindowsをリカバーします。
- HDDを新たに2パーティションで管理し、Windowsリカバリーを実施します。
一旦パーティションを全て削除し、ハードディスクの60%をCドライブ、40%をDドライブとしCドライブにWindowsをリカバーします。
なお、実際にはどの選択肢を選んでもFAT32の隠しパーティションが1つ作られてそこにリカバーメディアのイメージが格納されます。上でいう「1つめ」や「全体」はこの隠しパーティションを除いた話です。3つの選択肢について UL80 Series User’s Manual for English Edition(E4873) (ASUSTeK Computer Inc. UL80Agからダウンロードできます) p.15 に説明があります(隠しパーティションについては触れられていません)。
[これによりプリインストールされたアプリケーションを工場出荷時の状態に戻すことができます。…]の画面では[次へ]を押します。
[今すぐリカバリーを実行しますか? 「終了」をクリックし、リカバリーを実行します。]の画面では[終了]を押します。するとリカバリーが始まります。
[Recovery finish. Press OK to shutdown your system.]の画面が表示されたら[OK]を押すと電源が落ちます。
電源スイッチを押して起動すると、Windowsの初回起動時の設定が始まりますので、ユーザー名やパスワードなどを適宜設定します。
一通り設定が終わると、ASUSのCM動画(数十秒程度)が再生されます。
それが終わると、[ウイスルバスター 2010]というダイアログが表示されています。[同意して有効にする]を押すとお試し版が使えるようです。が、私はavast! Home Editionを使うので、[後で有効にする]を押して閉じます。
閉じると[AI Recovery Remind]画面があり[工場出荷時の状態のWindowsのコピーが作成されていません。…]と言われていますが、作成済みなので[Windowsの起動時に表示しない]チェックボックスにチェックをつけて右上の×ボタンを押して閉じます。
付属のリカバリーディスクを使ってリカバリー
付属の3枚のメディア
- (a) "Windows 7 Recovery Media for Windows 7 Products"
- (b) "Driver&Utility Ver 1.0"
- (c) "CyberLink Power2Go 6.0"
でリカバーしてみました。
(もう一枚の"Adobe Reader Ver 8.0"というメディアは不要です。
"Driver&Utility Ver 1.0"にAdobe Reader 9が入っているので。)
- (a)で起動して途中でメディア交換指示が出たら(b)を入れます。
(a)で起動したらパーティション構成をどうするかの3つの選択肢(上記のものと同じ)が提示されます。
- 再起動後(b)のSETUPを実行してドライバとユーティリティソフトを入れます。
- (c)でPower2Goをインストール。
- 1.が終わってから起動する度に[システム準備ツール 3.14]というダイアログが表示されます。
ダイアログの中身はこんな感じ。
- [システムクリーンアップアクション]ドロップダウン
- システムのOOBE (Out-of-Box Experience) に入る (←デフォルト選択)
- システム監査モードに入る
- [一般化する]チェックボックス
- [シャットダウン オプション]ドロップダウン
- シャットダウン
- 再起動 (←デフォルト選択)
- 終了
デフォルト状態で[OK]を押すと、ユーザ名/パスワードなどの初期設定が始まります。
リカバリーディスクを作成した場合と比べると以下の点が違いました。
- 初回設定後の動画が再生されない。
- スタートメニューにASUSフォルダがない。
作成したリカバリーディスクでリカバーした場合はここに"Asus WebStorage"がインストールされていました。ASUS WebStorage
からダウンロードしてインストールすれば同じように使えるかもしれません。が、試していないので不明です。
- ウィルスバスター 2010のお試し版が入らない。
必要ならウイルスバスター2010 30日無料体験版からダウンロードできます。
- Adobe Reader 9が英語版になっている。
日本語版にしたい場合は、英語版をアンインストールしてAdobe - Reader 9から日本語版をダウンロード、インストールします。
他にも違いがあるかもしれませんが、気づいたのは以上です。